2010年05月28日

「くやしい」「頭にきている」証人の怒りを平然と聞くベスーン被告 SS元船長第2回公判ライブ(産経新聞)

【法廷ライブ SS元船長第2回公判】(3)

 《環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)が撃ち込んだ酪酸で、顔面を負傷したとされる調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」の男性乗組員への証人尋問が続く》

 《酪酸を撃ち込まれた男性乗組員の○○さんは、シャワールームに駆け込んだ。シャワールームでは、○○さんとともに船の左舷側にいたAさん(法廷では実名)とBさん(同)は顔を水で洗い流していた。Aさんの顔は赤くなっていたという》

 検察官「甲23号証、写真の2から5を示したいと思います」

 《シャワールームにいた証人を撮影した写真が法廷内の大型モニターに映し出された》

 《写真で証人は、赤くはれた左ほほを指さしている》

 検察官「何を指さしていますか」

 証人「一番痛かったところです」

 検察官「どう痛かったのですか」

 証人「じくじくして、水ぶくれとなっていました」

 裁判長「ズームに拡大していただけますか」

 《写真が拡大される。赤いほほがアップになり、生々しい熱傷の跡が映し出される》

 《ベスーン被告は、傍聴席の様子をちらっと見た》

 検察官「両ほほのピリピリした痛みがあったとおっしゃいましたね」

 証人「はい」

 検察官「ほかのほほの痛みと比べて同じでしたか」

 証人「指で指したところの方が痛かったです」

 《続けて、検察官は翌日の2月12日に、証人の顔を撮影した写真を示した》

 《赤みは消えていたが、両ほほの痛みは残っていたという。左ほほの皮膚は変色し、痛々しい》

 検察官「左ほほの変色している部分を指してもらえますか」

 証人「はい」

 裁判長「左ほほのあたりにシミのようなものがありますが、それですか」

 証人「はい」

 検察官「変色した部分はどういう状態でしたか」

 証人「薄い皮ができていました。じくじくしていました」

 検察官「両目はどうでしたか」

 証人「右目に違和感が残っていました」

 検察官「違和感とは?」

 証人「目を開けることはできるけれど、開けづらいかな、という感じです」

 《第2昭南丸には船医は乗船していなかったため、11日、無線で捕鯨船団の母船である日新丸の◇◇船医(法廷では実名)と連絡を取った》

 《船医の指示に従い、顔や目を洗った証人。しかし、痛みが和らいだだけだった》

 検察官「◇◇先生から診察してもらったことはありますか」

 証人「はい」

 検察官「いつごろですか」

 証人「けがをした2日後です」

 《2月13日、船医は母船におり、離れていたため、証人は船医から無線でやり取りし、診察を受けた》

 検察官「どんなことを話しましたか」

 証人「目と顔を水で流したことと、傷の経過についてです」

 検察官「◇◇先生の診断結果を聞きましたか」

 証人「聞きました」

 検察官「◇◇先生は何と言っていましたか」

 証人「化学熱傷と言っていました」

 《ベスーン被告は姿勢を正してじっと証人を見ている》

 《検察官は、船内でやけどをする環境があったかを確認していく。けがの原因が酪酸以外にないことを証明したいようだ》

 検察官「被告人が酪酸を撃ち込む以前から、ほほがはれたり、目が充血することはありましたか」

 証人「ありません」

 検察官「痛かったことは?」

 証人「ありません」

 《ベスーン被告は、長いすの背に右手をかけている。視線は通訳と証人を行き来する》

 検察官「第2昭南丸に、やけどをするような環境はありましたか」

 証人「あります」

 検察官「例えば?」

 証人「蒸気のボイラーと調理場のヒーターと熱湯です」

 検察官「それらのものが顔に触ったりやけどしたりはなかったですか」

 証人「ありません」

 検察官「どうしてそのようにいえるのですか」

 証人「けがをしたとき、それらの近くにいなかったからです」

 検察官「事件当時、水ぶくれになるような病気にかかったことはなかったですか」

 証人「ありません」

 《ベスーン被告はやや前かがみの姿勢で証人をじっと見ている》

 検察官「最後に被告人に対する気持ちについて質問します。被告人を含むシー・シェパードが、調査捕鯨を妨害したことについてどう思いますか」

 証人「くやしいし、やめてほしいです」

 《それまで小さい声で答えていた証人は、はっきりとした声で発言した》

 検察官「やけどをしたことはどう思いますか」

 証人「頭にきています」

 検察官「被告人は、この法廷で妨害を認めていますが、傷害は争っているのを知っていますか」

 証人「はい」

 検察官「その主張について君は知っていますか」

 証人「全く反省していないと思います」

 検察官「最後に処罰についてどう思いますか」

 証人「本人が反省できるような厳しい処罰をお願いしたいです」

 《ベスーン被告は、落ち着かない様子で、通訳を見ている》

 《ここで弁護人が、「ヘルメットとフェースガードの距離などを計測してほしい」と申し出た。裁判長がこれを認めると、女性事務官が銀色のヘルメットを証人に手渡した。ヘルメットの上部には、透明のフェースガードが付いている。証人は、検察官席に背を向ける形でいすに座り、ヘルメットをかぶってあごの部分のベルトをとめた》

 裁判長「当時と同じ状態までフェースガードを下ろしてください」

 《証人が「はい」と答えて、ほお骨のあたりまでフェースガードを下ろした。女性事務官がデジタルカメラで、証人の顔を正面から撮影する》

 裁判長「次に、見上げた状態の写真も撮ります」

 《証人はいすから立ち上がり、天井を仰ぐように右斜め上に顔を向けた。立ち姿をデジタルカメラで撮影した後、ほほとフェースガードのすき間を測定するために男性書記官がメジャーをヘルメットの中に差し込んだ》

 裁判長「どのくらいになりますか」

 男性書記官「5・5(センチ)…ですね」

 《女性事務官が、証人の顔をアップで撮影した写真が、法廷内の大型モニターに映された。ここで、裁判長が「ちょっと押しつけてない?」と指摘。確かに、よく見るとメジャーの先が証人の左ほおに食い込んでいる。法廷内が軽い笑いに包まれた。裁判長が「ちょっと顔に触れるくらいにしてください」と注文をつけ、再測定が行われた》

 裁判長「何センチですか?」

 男性書記官「5センチです」

 裁判長「それから、あごの下からフェースガードまでの距離を測定してください」

 《男性書記官がメジャーを証人の顔にあて、女性事務官が横からそれを撮影する。法廷内のモニターに表示された写真を見て、裁判長が「だいたい10センチということでいいですか」と尋ねると、弁護人、検察官らが「はい」と答えた。さらに、フェースガードを完全に下ろした状態でも写真を撮影。フェースガードは、証人のあご上1センチほどのところまで達していた》

 《ここで、裁判長が休廷を告げた。1時間25分の休廷をはさんで午後に再開し、弁護側の証人尋問が行われる》 =(4)に続く

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posted by カタクラ マサキチ at 16:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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