2010年04月12日

政府「行政事業レビュー」 過去の無駄、今さら見直し 参院選アピール狙う(産経新聞)

 政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は5月末から、麻生政権下で編成された平成21年度予算の執行状況を見直す「行政事業レビュー(再調査)」に乗り出す。有識者らが公開の場で事業の要否を判断するいわば“過去版事業仕分け”で、前政権の無駄をあぶり出すことで、夏の参院選のアピール材料にしたい考えだ。ただ、野党からは「今さら21年度予算にケチをつけて意味があるのか。いつまでも野党気分が抜けないようだ」(自民党閣僚経験者)との批判も出ている。(比護義則、小田博士)

 今回のレビューでは、仕分け人や外部の有識者が省庁の担当課長から事業概要の説明を受けたうえで質疑。その後、外部有識者が「一部改善」「抜本的改善」「廃止」などの判定を下す。

 政府が意識しているのは昨年11月に実施した事業仕分けの“成功体験”だ。衆人環視のもとで、仕分け人たちが省庁の担当者の事業説明に次々と「NO」を突きつけていく様子は、大きな話題となった。

 支持率の急落で窮地に陥っている鳩山政権にとっては、事業仕分けは数少ない政権浮揚策とみられている。23日からは独立行政法人や公益法人を対象にした事業仕分け第2弾も予定している。

 今回のレビューも事業仕分け同様、体育館などで全面公開方式で実施。インターネットを通じた生中継も行うことで、多くの世論の関心を集めたい考えだ。

 ただ、レビューが対象とするのは、自民党政権が編成した予算の執行状況という、いわば過去の無駄。政府は、今夏に行う23年度予算案の概算要求にも反映させると説明するが、「単なる前政権の揚げ足取り」(自民党議員)に終わる可能性もある。

 さらに、レビューの中間報告を発表するのは、7月に予定される参院選の直前にあたる6月。野党からは「明らかな選挙向けパフォーマンス」(同)との指摘も出ている。

 刷新会議は8日、各省庁から行動計画の報告を受けたうえで、「規模が大きく、政策の優先度が高い」「長期的に取り組んでいるもので改善の余地がある」事業を、今回の“仕分け”の対象として選定するよう要請する。

 レビューは、内政・外交ともに袋小路に陥っている鳩山政権の窮余の策だが、野党からは「見直し自体が無駄」とのレッテルが張られそうだ。

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2010年04月07日

普天間 「腹案は既に用意している」と言明…鳩山首相(毎日新聞)

 「腹案は既に用意している」。鳩山由紀夫首相は31日の党首討論で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関し自民党の谷垣禎一総裁に、政府案は実質的に固まっていると強調した。また「現地の了解がなくて案を進めることはない」と明言、地元の了解が前提との考えを示した。だが、政府案を巡り関係閣僚や与党幹部の間では異なる思惑が交錯している。

 首相は「腹案とは県内か、県外か、国外か」と詰め寄られ、「今日まで平和を維持するために沖縄の皆様方が大変貢献してくださった。これからは全国の皆様方がその負担を分かち合う思いを共有していただきたい」と述べ、「県外移設」を視野に地元自治体関係者の説得に自ら乗り出す考えを示した。普天間の危険性除去でも「2014年より遅れることはできない」と表明した。

 首相発言について、平野博文官房長官は31日の記者会見で「2014年を待たずともできる限り負担を軽減する。危険性除去は常にしていかなければならない」と説明。しかし、首相の「腹案」については真意を測りかねているようで、「決定かどうか分からない。首相としては腹に持っておるということだ」と述べるにとどめた。

 政府内では、普天間本体は県内移設とし、キャンプ・シュワブ(同県名護市)の陸上部と米軍ホワイトビーチ(同県うるま市)沖合に加え、基地機能を分散移転させる県外の移転先を増やすことが検討されている。

 平野氏はホワイトビーチ沖合に人工島を建設する案に積極的だが、社民、国民新両党幹部が同日そろって「反対」を申し入れ、地元も反対しているのが実情だ。

 社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は31日の記者会見で、「腹案」発言を「沖縄の負担軽減のためという思いは一緒。首相を支えて問題解決を図りたい」と評価した。【上野央絵】

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2010年04月02日

<中国毒ギョーザ>公安当局の説明になお疑問も(毎日新聞)

 【北京・浦松丈二】毒入りギョーザ事件を巡り28日行われた中国公安当局の説明にはなお疑問も残っている。犯行に使われたとみられる極細注射針をどう入手したのか▽日本で検出されたメタミドホス以外の殺虫剤はどう混入したのか▽複数犯行説がなぜ否定されたのか−−について明確な説明はなかった。

 当局によると、供述に基づき工場の下水道から発見した注射器は呂容疑者の供述内容や現場検証の分析結果と一致したという。

 だが殺虫剤メタミドホスが付着していたかについて杜局長は確認を避けた。

 通常、中国で使われる医療用注射針は直径0.25ミリ以上。同社関係者によると殺虫剤混入には直径0.2ミリ以下の特殊な極細注射針が使われたとみられる。

 また、複数犯行説についても杜局長は単独犯との説明を繰り返すだけだった。

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